音響について
コンクリートの建物は、外部からの遮音性には優れていますが、反面、建物自らを衝撃させた音の伝達にはかなり敏感です。 特にフローリングの場合は、独自の遮音構造を持っていますが、カーペットに比べて階下に響きやすい性質があります。 例えば、ジュース・スプレー缶を落下音、椅子のひきずり音、ドアの開閉音、子供の飛び跳ねる音等があります。
したがって日常必然に発する「生活音」には所有者の配慮が必要となります。 日常生活のなかで、階下に対する騒音が意外な苦情を招くことにもなりますので、直下の方の生活を侵さぬよう次の点にご注意・ご協力をお願い致します。
[ 注意点 ]
・テーブルや椅子の脚には、ゴムのカバーをつける等の工夫をしていただきますとかなり違います。
・ピアノ、ステレオ、テレビ等は壁にピッタリつけないで離しておき、ピアノはなるべく弱音器を取付けて音量を控えるようにしてください。
・ドアの開閉等は静かに、特に夜間はご注意ください。
・吸音材、緩衝材としてのじゅうたん、カーペット等の使用はかなり有効です。
・小さいお子様が相撲を獲ることや、走り回ることを止めさせましょう。
・駐車場の出入り時は徐行するようにし、早朝・深夜は特に注意して静かに出入りしましょう。
・各住戸とも排水管、給水管等が上下につながっていますので、当然多少の排水音等が聞こえます。また、各住戸の換気ダクトは外部とつながっていますので、換気ダクトからも外部の音が聞こえますし、玄関には給気口がありここからも外部の音が聞こえます。
・フローリングの場合は遮音を考慮して設計されていますが、カーペットに比べて階下に響きやすい性質を持っています。特に上記各号に掲げられている事項をお守りいただきますようご協力お願い致します。
【参考】直接物を通して伝わる音(固体伝播音)の種類
重量衝撃音 … 上階の住戸で子供が飛び跳ね、または走り回ったときに床スラブが直接揺れて下の階に伝わる鈍い音。
軽量衝撃音 … スリッパで歩く音、スプーン、ナイフ、缶類等を落とした時に上階の床に反響する「パタパタ」「コーン」という音。
○気になる音の種類と対策
音の種類 | 現象 | 対策 |
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子供の遊ぶ音 | 室内を走る音、飛び跳ねる床の衝撃音は階下に大きく響きます。 | まず、しつけ。昼間はなるべく外で遊ばせることも大事。床に厚手のカーペットを敷くこと等。 |
テレビ、ステレオ、ピアノ、カラオケ | 隣戸に影響大、深夜で響く。 | ボリュームを絞る。壁から離す。厚手のカーテン。早朝深夜を避ける。 |
ドア、窓の開閉、入浴、洗濯機、家具の移動、トイレの排水、エアコン、換気扇 | マンションの構造や設備機器によって気になる場合もあります。 | 静かに取り扱う。深夜、早朝は避ける。 |
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